要点テキストから画像を生成する…
解説
ねえねえ智也くん!この「FACTCORRECTOR」って論文、名前がかっこよくない?「事実の修正者」って感じで、なんか正義の味方みたい!
まあ、あながち間違いじゃないよ。これはLLMがもっともらしい嘘をついちゃう「ハルシネーション」っていう問題を、生成した後に自動で直してしまおうっていう研究なんだ。
えっ、AIが嘘をつくのを後からこっそり直してくれるの?それって、私がテストで間違えたところを、先生にバレる前に直してくれるみたいな感じ?
例えが不穏だけど、仕組みとしては近いかな。これを「事後修正(post-hoc correction)」って言うんだ。特にこの論文が面白いのは、修正の仕方に「グラフ」の考え方を取り入れているところだね。
グラフ?あの、棒グラフとか円グラフとか?AIが図工の時間を始めたの?
違うよ。ここで言うグラフは、情報と情報のつながりを表すネットワークのことだ。まず、LLMが書いた文章を「アトム」っていう最小単位の事実にバラバラにするんだ。
アトム……鉄腕な感じ?
……。原子みたいにこれ以上分けられない「一つの事実」って意味だよ。そのアトム一つひとつに対して、外部の信頼できる知識から証拠を探してきて、「この証拠はこの事実をサポートしてるか、それとも矛盾してるか」をグラフにして確率で計算するんだ。これが「FACTREASONER」っていうこの手法の核になる部分だね。
へぇー!バラバラにしてから、一個ずつ「これ本当?」「これ嘘?」って証拠合わせをするんだね。でも、嘘だってわかったらどうするの?
そこが「FACTCORRECTOR」のすごいところで、単に「間違ってるよ」って言うだけじゃなくて、「このアトムは嘘で、正しい証拠はこれだよ」っていう構造化されたフィードバックをLLMに返すんだ。それを受け取ったLLMが、正しい情報に基づいて文章を書き直すってわけ。
なるほど!ちゃんと「ここがこう違うから直しなさい」って教育してくれるんだね。それで、本当にちゃんと直るようになったの?
実験ではかなり良い結果が出ているよ。著者たちは「VELI5」っていう、わざと間違いを混ぜた新しい評価用データセットまで作って検証したんだ。結果として、他の最新手法よりも正確に、かつ元の文章の良さを保ったまま修正できたらしい。
すごいじゃん!これがもっと進化したら、どうなるのかな?
医療とか金融みたいな、絶対に間違いが許されない分野でLLMを使うときに必須の技術になるだろうね。ただ、まだ課題もあって、外部から持ってくる証拠自体が間違っていたり、複雑すぎる矛盾を解けなかったりすることもあるんだ。今後はもっと複雑な推論ができるように研究が進むと思うよ。
そっかぁ。じゃあ、私の「明日から本気出す」っていうハルシネーションも、このグラフで「事実は、明日も寝る」って修正されちゃうのかな?
それはハルシネーションじゃなくて、ただの怠慢だろ。修正不能だよ。
要点
- LLMが生成する長文回答に含まれる事実誤認(ハルシネーション)を自動で修正する手法「FACTCORRECTOR」を提案。
- 回答を「アトム」と呼ばれる最小の事実単位に分解し、外部知識との整合性を確率的なグラフモデルで判定する仕組みを採用。
- 誤った事実とその根拠を構造化されたフィードバックとしてLLMに提供し、回答を再生成させる「事後修正(post-hoc)」アプローチ。
- 事実修正の評価を厳密に行うための新しいデータセット「VELI5」を構築し、従来の手法よりも高い精度で事実を修正できることを証明した。