要点テキストから画像を生成する…
解説
ねえねえ智也くん!この「KDCM」っていう論文、タイトルに「ハルシネーションを減らす」って書いてあるけど、AIが幽霊でも見るのを防ぐの?
幽霊じゃないよ。ハルシネーションは、AIがもっともらしい嘘をついちゃう現象のことだ。この論文は、特にユーザーの指示(プロンプト)が分かりにくい時に起きる間違いをどう防ぐかっていう研究だよ。
あー、私が適当な質問しちゃった時にAIが知ったかぶりするやつね!それをどうやって直すの?
「知識蒸留チェーン」っていう考え方をベースにしていて、そこに「コード」と「知識グラフ」を組み合わせるんだ。知識グラフっていうのは、事実を網の目状につないだデータベースのことだよ。
コード?プログラミングをするってこと?AIが自分でコードを書いて考えるの?
そう。推論の途中で実行可能なコードを生成して、それを使って知識グラフから正確な情報を取ってくるんだ。言葉だけで考えるんじゃなくて、プログラムという厳密なルールを使って情報を整理するから、間違いが減るんだよ。
なるほど!地図を見ながら歩く代わりに、カーナビを使って正確なルートを計算する感じかな?
いい例えだね。具体的には、まず難しい質問を小さな問題に分けて、次にコードを使って外部の知識を確認しながらステップバイステップで考えていくんだ。これを「コードガイド付き推論」と呼んでいるよ。
すごそう!で、実際にやってみて効果はあったの?
かなり高い効果が出ているよ。GPT-4とかを使った実験で、「HIT@1」っていう、一番最初の回答が正解である確率が95%を超えたケースも多いんだ。従来の方法より15%くらい精度が上がっているデータもある。
95%!それならテストでカンニングしてもバレな……じゃなくて、すごく信頼できるね!
……。この手法のいいところは、精度だけじゃなくて「どうしてその答えになったか」がコードや推論のステップとして残るから、人間がチェックしやすい(解釈性が高い)ところでもあるんだ。
これがあれば、将来のAIはもっと賢くなって、お医者さんの診断とか法律の相談とかにも安心して使えるようになるのかな?
そうだね。ただ、課題もある。コードを実行したり外部の知識を探したりする分、計算に時間がかかるし、そもそも正確な知識グラフが用意されていない分野では使えないんだ。
そっか、AIも辞書がないと調べられないもんね。これからは画像とか動画の推論にも使えるようになるのかな?
論文でも、今後はマルチモーダル、つまり画像や音声も含めた推論への応用を考えているみたいだよ。より複雑な問題も解けるようになるはずだ。
よーし、私も智也くんの脳内に「亜美さんのわがままを全部聞くコード」を埋め込んじゃおうかな!
それはバグの原因にしかならないから、今すぐデバッグして削除するよ。
要点
- LLMがもっともらしい嘘をつく「ハルシネーション」、特にプロンプトの曖昧さが原因で起こる間違いを抑制する新手法「KDCM」を提案。
- 推論のプロセスに「知識グラフ」という外部の構造化された知識と、それを操作するための「実行可能なコード」を組み込んでいる。
- プロンプトを構造的なサブ問題に分解し、コードを使って知識グラフを探索することで、論理的な一貫性を保つ仕組み。
- GPT-4やLLaMA-3.3を用いた実験で、HIT@1などの指標が95%を超えるなど、従来手法を大きく上回る精度を達成。
- 推論ステップが明示されるため、AIがなぜその回答を出したのかという解釈性(透明性)も向上している。